コロナ禍以降精力的に執筆活動を進められている鎌田先生の近刊です。
おそらくコロナ禍に伴う閉塞感の中で様々な局面でストレスを抱える方々を励まそうという意図があるのかと思われます。
この本は、「にもかかわらず」生き方ということなのですが、高齢だったり病気だったりお金の悩みだったりといった様々な逆境を抱えつつも、明るく前向きに生きる人の姿を紹介しつつ、コロナ禍という逆境において、そういう風に前向きになるための在り方を織り交ぜて紹介されています。
感染対策ということで、どうしても内向きの指向になってしまって欝々とした方向性に行ってしまいがちだということで、何とかそのベクトルを外に向けようということなのですが、まずは最悪家に閉じこらないといけないとしても、特にふくらはぎを始めとした足回りを中心にストレッチや筋トレをすることで脚力を維持することを心がけるのを最低線として、できれば人手の少ないところや時間帯を選んで散歩をすることが効果的だとおっしゃいます。
また、「にもかかわらず」という生き方の事例も、鎌田さんが関わってこられた著名人のエピソードも盛り込まれていて、ダンディズムに殉じた菅原文太さんの生き様など、なかなかマネができることではないことも紹介されてはいますが、どこか励まされる気になるエピソードが満載ですので、クサクサしたキモチを和らげるためにも手に取られてみては如何でしょうか!?