バカリズムさんが各都道府県についてその形状に注目して、どういう風に”持つ”のかを語られた本です。
バカリズムさんって、一応”芸人”として括られると思っていたのですが、プロデュース的なことをされていたり、本も書かれていたりとなかなか正体をつかみにくいのですが、そういうアヤシげなキャラが全開の内容となっています。
それぞれの都道府県について「持ち方」だけではなくて、見開き2ページでダイジェスト的にプロフィールを紹介されているのですが、これがなかなか人を食ってるというか、人によっては怒り心頭の地元民も出てくるかもしれないというところもあります。
各都道府県の「祭事」についての項目があるのですが、東京だと代表的な祭りというと多くの人が、日本三大祭りの一つと言われる神田祭を挙げると思うのですが、敢えて品川区の荏原祭りを挙げられているのが何と言うか…
また名物を取り上げられているのですが、これがモチロンある程度有名なモノを取り上げられているんでしょうけど、ビミョーにどストライクのところを外していて、例えば山形だったら、さくらんぼとか将棋の駒とかっていうところなんでしょうけど、敢えて仏壇を挙げられています。
ただ、各都道府県の名前の由来と全国一のアイテムを紹介されているのは割とマトモなところなのかな…
「持ち方」についてはかなり暴走気味で、三重県をショットガンに見立てて見たり、愛媛県をエレキギターに見立てて見たりとやり放題なのですが、これもアメリカのように人工的に県境が決まったワケではなく、地形や歴史的な由来を踏まえての境であることをリスペクトして、とマトモなことをおっしゃっていますが…
まあ、万遍無く全都道府県をチャカしておられるので、笑いながら読んで、各都道府県の小ネタを仕入れられるという、意外と有意義な本です。