知事の真贋/片山善博

 

 

 1999年から2期鳥取県知事を務められ、2010年からは総務大臣も務められた片山さんがコロナ禍における知事の取組を評価されるという主旨の本です。

 

 「真贋」っていう位なので、ホメたりケナシたりなんだと思いきや、ホメている知事さんは和歌山県の仁坂知事くらいで、あとはほぼすべてマイナスの評価だったりします…(笑)

 

 まあ、シロウトの我々から見てもかなりアヤシい感じだったので、知事職経験者からみると相当心もとない感じだったんだろうなぁ、とは思ったのですが、ある程度住民からの評価があったと思われる北海道の鈴木知事や大阪府の吉村知事に対してもケチョンケチョンです…

 

 というのも、国のスタンスに問題があったということもあるのですが、法を拡大解釈して逸脱した対応を取った知事もいたようですし、逆に本来イニシアティブをとるべき都道府県内における感染拡大防止について、国の顔色窺うばかりの知事もいたりと、まあヒドイもんだったようです。

 

 特に小池東京都知事については、かなりの紙幅を割いて酷評されており、結局は「自分ファースト」だったんでしょ!?的な評価をされています。

 

 でも、首長を選ぶのは住民の自己責任であり、こういう体たらくを見てよりキビシイ目で選挙に臨むことをキモに銘じておくべきこともおっしゃられており、コロナ禍をそういうターニングポイントにしなければならないようです。