最早お笑い芸人・キングコングの片割れとしての顔よりも、自身が執筆した絵本『えんとつ町のプペル』の映画化など、プロデューサー的な仕事まで手掛ける西野亮廣さんの著書です。
これまでも『新世界』など、西野さんが手掛けたビジネス書というか自己啓発書的な著書を紹介してきましたが、この本は一番最初に手掛けられた著書の改訂版ということのようで、ビジネスの展開について語られています。
各論的には、複数の得意分野を掛け合わせて”希少価値”を生み出すとか、信用の醸成を重視するとか、ビジネス書や自己啓発書のどこかで見たような要素なのですが、西野さんご自身の立ち位置や視点が独特で多くの人の支持を集めているように思えます。
おそらくコアなビジネス書や自己啓発書の読者(多分、そういう人たちを西野さんは評価しないんでしょうけど…)たちは、あーそれって誰それの何とかって本で書かれてたよね!?みたいなことを言うでしょうけど、ターゲットにしている人が芸人時代からのファン層から移行してきた人たちで、それほどそういう分野に馴染みが無かった人たちのガイド的な役割を果たしているようにも見え、自分を高めるための意識づけをされている感じです。
西野さんが主宰されているオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」も月額980円からと、他のオンラインサロンと比べてかなりハードルを下げられており、こういうプロデュース的なことに興味のある人がフッと入っていけて、次のステップに行けるようにされているように見えて、こういう啓蒙的な活動をもっともっと期待しています!