20歳の自分に教えたいお金のきほん/池上彰

 

 

 池上さんが、20歳のことの自分がおカネについてこういうことを知っていればよかったなぁ…ということを踏まえて、現代の20歳位の人たちに、おカネについて知っておくべきことを紹介されています。

 

 ただ、時折池上さんのこのテの入門書のような著書では、子供向けに書かれているんじゃないかと思うような、あまりに初歩的な内容な時があり、この本でも経済のハナシや投資のハナシなど、こんなことまで知らないんだろうか!?と訝しんでしまうこともあって心配になるのですが、この本では税金を始めとして、世の中の商品やサービスなどに纏わるおカネについて、どういうモノで構成されているのかということをかなりの紙幅を割いて紹介されていて、こういう中身が一番理解しておいてほしいことだったんだなぁ、とナットクが言った次第です。

 

 確かに昨今の日本人は、ただやたら安価なモノを求めたり、長らく続いているデフレの故もあるんでしょうが、かなりおカネの流れが歪になってスムーズに行っていない状況に対して、若い人たちがあるべきおカネの流れを啓蒙することで、経済を円滑にするような意図まで込められているのかも知れません。