血圧を最速で下げる/奥田昌子

 

 

 35歳でオトナの健診を受け始めて以来、もうすく20年になろうとしていて、もれなく血圧が高めだと言われ続けており、いろんな本を読んだり、その中からコレぞと思った対策を試してみたりしており、健診の最後の医者の役に立たない問診で運動をしましょうと言われ、キレ気味に月間150~200kmのランニングじゃ少ないですかね!?と言って無責任なコメントを吐いた医者をを絶句させたこともありますが、これまであまり芳しい効果も無く、さりとてそんなに弊害を被ることなくここまできており、時折手に取る高血圧対策の1冊であります。

 

 ただこの本、通り一遍の高血圧対策の有効性みたいなものの論評をされているところが秀逸で、一口に高血圧と言ってもかなりいろんなパターンがあり、それぞれにそれなりの対策をしないと意味がないことを場合分けされているところにかなり説得力を感じます。

 

 例えば、高血圧というと塩分摂取量の削減と言われますが、昨今では冷蔵庫の普及で数十年前と比べると食品の塩分量はかなり減っていることが多く、塩分由来の高血圧もかなり減っているとのことで、塩分摂取量の削減が高血圧対策としては万能というワケではなくなっているようです。

 

 現在の主流は肥満に起因するものが多いということで、急激に飽食の国となった中国で高血圧による脳梗塞などの罹患が急増していることからも明らかなのですが、ワタクシにとってはこれもあまり縁がなく、運動量の増加が高血圧対策に効くと言われますが、ワタクシの場合、じゃあ月300km走ったら血圧が下がるって言うんですか!?ということになってしまい、結局酒かよ!?ということのようです(…というのはヨメには極秘です)…

 

 ということで、毎日体重を記録してダイエットを成功させたように、摂取酒量を記録しましょう!と言うのは大いにナットクはできるところなのですが、それをやってるとイヤんなるじゃないかとか…いやいや…

 

 それ以外には、カリウムの摂取が割とどのタイプにも効果が高いというのもなかなか有益や情報で、豆類を積極的に摂って血圧が下がれば、酒量の記録は必要ないのかも!?とか…いやいや…