フィンランド幸せのメソッド/堀内都喜子

 

 

 昨日に引き続きというか、この本を手に取ろうとして昨日の本があることを知って、出版順ということで先にしたワケですが…

 

 前作から10年以上過ぎての2022年の出版ということで、やはり今やフィンランドの象徴的な存在としてのマリン首相のことを、その経歴やどのようにして首相にまで上り詰めたのかも含めてかなり詳しく紹介されています。

 

 日本でもかつてレジ打ちをしていた女性が首相になったということで話題になりましたが、34歳の首相ということで閣僚時代には育休も取られたということで、まさに彼女の存在こそが日本に無いモノというか、日本が目指すべきモノが凝縮されているような存在と言えるかもしれず、冒頭の章でマリン首相のことを紹介し、その後に女性の社会進出、スタートアップの活性化、教育の機会の均等化という、日本で大きな問題になりながら、あまり政府にヤル気が見えないこともあって、解決へのメドの見えない課題への解決のヒントが詰め込まれているような気がします。

 

 そういうフィンランドの考え方のベースが「平等」と「公平性」だということで、社会全体でそういう価値観を実現しようという姿勢があるからこそ、シンプルに理想とするプレーンな社会を実現できているのかも知れません。