曹洞宗の現役の僧侶の方が小学校3、4年生をターゲットに仏教の考え方を紹介された本です。
小学校3、4年生がターゲットということですが、きっとオトナでもこの本に書かれていることを知らない人が大半でしょうし、これを読みたいと思う小学校3、4年生ってどんなん!?というか、これをそれくらいの子どもに読ませようとする親もどんなん!?という気がします…まあ、中高生くらいが思春期で何かに悩む年頃で、手に取っても十分に役に立つんじゃないかと思う程の深遠さがあります。
諸行無常とか四苦八苦とか、3、4年生じゃちょっと難しいかも知れませんが、多くの日本人が馴染みのあるコトバの多くは仏教由来であることが紹介されていて、やはり日本人の精神世界のかなり多くの部分が仏教の影響を受けていることがわかります。
現在では多くの日本人にとって、葬式と初詣くらいしか仏教に触れる機会はないと思うのですが、仏教の考え方というのは精神の安定に役立つことが多く、現代社会のようなストレスの多い状況では、その考え方を取り入れることがかなり有用だと思えます。
特に物質社会で様々な欲にまみれて、そういうことがストレスのモトとなっているケースも多いと思うですが、そういう欲のコントロールができればかなりラクになるということが多いはずで、仏教の考え方がかなりそこに作用する部分は多いようです。
子どもに読ませるだけじゃなく、おとーさん、おかーさん方も一緒に学習することをおススメします!(笑)