日本仏教をマンガで紹介するということで、13宗派それぞれの特徴や名僧の事蹟、お作法などについて紹介されています。
そもそも13宗派ということなのですが、これ全部言える人ってちょっとスゴイかもしれません。
当然ワタクシも知っていると思っていたのですが、鎌倉仏教の浄土宗、浄土真宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗は結構日本史の授業の中でもねっとりと取り上げるので、多くの人がご存知でしょうし、平安仏教の天台宗、真言宗についても同様にクリアかな!?と思うのですが、奈良時代の法相宗、華厳宗、律宗や、江戸時代の黄檗宗になるとアヤシい人もいるかと思います…ワタクシはここまではクリアしたのですが、平安から鎌倉にかけての浄土系の融通念仏宗というのがあるそうで、これは全く知りませんでした。
ただ13宗派というは主要な系統に限ったもので、明治維新前に成立していた「伝統仏教」が13に分かれていたことに由来するだけで、数え方にもよるのでしょうけど156宗派あると言われるそうです。
教義とか信仰の形態とかそれぞれの宗派に言及はできませんが、僧侶の呼び名についても宗派によって違いがあるようで、よく言う「和尚さま」というのは浄土宗や天台宗、真言宗、法相宗と臨済・曹洞の禅宗に限られるということで、浄土真宗などでは「ご院主さま」と言うんだそうです。
葬式のお作法についてもかなり違いがあるということで、何も言わなければ江戸時代に特に徳川家に保護されて檀家制度で葬式を取り仕切ることの多かった曹洞宗のしきたりに則って進められてしまうようですが、宗派ごとのこだわりがある人には要注意のようです。
ワタクシを含めて現代の日本人は各宗派ごとの細かい差異には無頓着ですが、そういうところも認識すべき場面もあるだということを覚えとかないとヤバいこともありそうですね!?