新型コロナ時代のランニング/金哲彦

 

 

 NHK-BS1の『ランスマ』やマラソン中継の解説などでもおなじみのランニングコーチの金哲彦さんによるコロナ禍を契機にしたランニングのススメです。

 

 個人的には、コロナ禍で2~3年大会から離れざるを得なくなって落ちてしまった走力をコロナ前のコンディションに戻すノウハウなんかを期待したのですが、そういうモノではなく、コロナ禍をキッカケにランニングを始めて見ませんか!?と言う主旨です。

 

 この本が出版されたのが2020年9月ということで、まだまだコロナ禍の出口が見えない状況で、強制リモートワークで家から出なくなって、出歩くことすらままならない状況だったと思われます。

 

 そんな中で政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身会長がジョギングくらいだったらしてもいいよ、みたいなことを言われたのを契機に、それならばちょっと走ってみようか!?と思う人もいたようですが、なかなか長続きする人は少なかったようで、ランニングの恩恵と継続するコツみたいなものを紹介されています。

 

 リモートワークを経験されている人は分かると思うのですが、通勤って意外と体力を使っていて、ずっと閉じこもりっぱなしになると、体力が目に見えて落ちて行き、それでも食事の量はそれほど減らないということもあって、ブクブク太ってしまうことにもなりかねません。

 

 また家に閉じこもっているとストレスもたまっていくということで、そういう心身の健康を保つのに最適なのがジョギング/ランニングだということです。

 

 ただ、多くの人が何気に始めたジョギング/ランニングが続かないのは、学生の頃に運動していたイメージのまま走ってしまうからのようで、それよりも落ちた体力の中で走り続けようと思ったら、始めはウォーキングをして、徐々に間に軽いジョギングを挟んで、段々ジョギングの時間を伸ばしていくようなカタチで、ずっとランニングできるようになるまでやってみることがコツのようです。

 

 ボチボチ大会も再開されつつありますし、いずれはフルマラソン!という目標を持てば、より走るモチベーションも高まると思うので、是非取り組んでみてください!