リモート営業入門/水嶋玲以仁

 

 

 コロナ禍以降、営業もリモートでこなすことが多くなったということを聞きますが、どうやって対面せずに成り立つのかが結構フシギだったのですが、こういう本を見つけたので手に取ってみました。

 

 実はコロナ禍突入以前でも、従来と比較してITの進化などの事情もあって売る側、買う側双方で対面での営業の重要性が低下していたということで、コロナ禍収束後もリモートでの営業が重要性を増すのではないかということです。

 

 内容なのですが、飛び込み営業の代わりにメールでのコンタクトということで、どういう送り方にすれば反応の確率が高まるかということで詳細に紹介されてはいるのですが、これはリアクションを得るのは相当難しいだろうなぁ、という気がします。

 

 また、反応があった後のコンタクトのプロセスも、クロージングに向けた段階ごとにキモとなる対応を紹介されていて、ギアの選択や具体的な表現なども含めてそれはそれで有用な情報を提供されているのですが、教科書的な体裁を取られていることもあって、なかなか実感として、こうやるんだ…とナットクするまでに至らないというのが正直な実感で、色々とリアリティを出そうという工夫の跡が端々に見られるだけに、そもそもの企画自体が残念だったんじゃないかという気がします。

 

 これはこれで、続編で実践編ということで、リアルな取組や苦労した点などが分かるようなモノを企画して欲しい所です。