「成功」と「失敗」の法則/稲盛和夫

「成功」と「失敗」の法則

「成功」と「失敗」の法則

 タイトルからすると、即物的な成功本を連想してしまって、
稲盛さんらしくないなあ、と思いながら手に取ったのですが、
内容はいつもの稲盛節です(笑)

 じゃあ、稲盛さんのおっしゃる「成功」って何だ、という
ことなのですが、まあ、人生の目的ともおっしゃっています
が、生まれたときよりも少しでもましな人間になって、この
世を去ることだということです。
 そのためにはどうするか、例えば利他であったり、真面目
に一所懸命働いたりすること、と言う事です。

 後は、「足るを知る」ことが、「成功」には重要だという
ことです。
 物欲が行き過ぎると、どんなにお金を稼いでも満足できな
くて、人の道にもとることになりかねないようです。
 「働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」」でも書かれていましたが、
そういうときに何をもって判断するかと言うと、自分の行動
に恥ずべきところはないかって言うことを問い続けるという
ことのようです。

 成功本ではあるのですが、それよりも哲学みたいな印象を
受けますね。