ウェブ進化論/梅田望夫

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

 (株)はてなの設立に関わった方の著書で、グーグルの進化を
軸に、ウェブを取り巻く社会の変遷を取り扱った本です。

この本で著者は、「こちら側」と「あちら側」という呼び名で、
社会を大きく2つに分けています。
 「こちら側」というのは、言ってみれば従来型の社会で、IT
ツールとして捉えており、業務の効率性向上や利便性の向上の
ためにITを活用するというスタンスを取っている社会を指して
いるようです。
 それに対して、「あちら側」というのは、ITを、社会の変化
を促す触媒として捉えており、社会のあり方を根底から覆す可能
性を秘めたものだと認識する社会です。
 著者は、「あちら側」の代表的な存在としてグーグルをあげて
おり、知られざる潜在的な影響力を紹介しています。

 Web2.0ってよくわからなかったけど、この本を読んで自分の
なかで、なんとなく明確な線引きができた気がします。