- 作者: 原田隆史
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/05/11
- メディア: 単行本
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元々、大阪で中学校の先生をされていて、現在は、教師の育成の取り組んでおられる
方の著書です。
生活指導なんて言うと、アタマの堅い教師に服装とかを細かく指摘されて、あんまり
いい印象のある人って居ないんじゃないかな、と思いますが、この本を読んでいると、
それってある程度意味のあることだったんだなあ、と思います。
まあ、オトナになってふくそうがどうのこうのって言われる人って、あんまりいない
とは思うのですが、生活態度で言うと、あんまりホメられたもんじゃないオトナって
少なくないんじゃないでしょうか?
しかも、気づかないうちに身についた、あんまりよくない生活態度が、仕事での
パフォーマンスにも悪影響を与えている可能性が高いってことなんだそうです。
例えば、ちゃんと挨拶をするとか、誰にでも分け隔てなく接するとか、あなた、
ちゃんと出来ていますか?
そういうところをちゃんとすることで、職場の雰囲気が好転して、ひいてはそれが
成果の向上につながるようです。
で、オトナがなぜ、そう言う風に生活態度が悪くなったのか…著者の原田さんは、
それが、狩猟民族たる西欧から導入された成果主義だといいます。
成果主義ってのは、誰かを蹴落としてでも結果を獲れば勝ちみたいなところがあって、
それが、周りの人に対する配慮の欠如につながったといいます。
それを、「正しい」生活態度を取り戻すことによって、「一隅を照らす」ような
人になることをすすめられています。
タイトルが気になって軽い気持ちで手にとった本ですが、ものすごく印象に残る
本になりました。