- 作者: ひろさちや
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/02/24
- メディア: 単行本
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「仏教原理主義者」を自称され、ビジネス本の著者との共著も多い方の本を
手にとってみました。
ずいぶん前から、お名前は聞いたことがあって気になっていたのですが、ま
だ「仏教」ってトシじゃないなあ、と思っていたのですが、ふと気になって、
手に取ってみました。
何か自分の目の前に問題が発生したときに、多くの日本人は、解決に向けて
「頑張る」人がほとんどなんじゃないか、とこの本の中で指摘されています。
それは、ほとんどの日本人がそういう教育を受けてきたからなんですが、
「頑張る」ことで問題を解決できても、決して幸福にはなれないと、ひろさん
はおっしゃいます。
「問題」というと語弊があるのですが、例えば、「お金持ちになりたい」と
思って、年収1,000万円稼げるように「頑張って」、それを実現したとしても、
人間の欲望は、さらに上を求めて「幸福」を感じることはありません。
挙句の果てに、「幸福になる」という目的を忘れて、「より多くのお金を稼
ぐ」という目的にすり替わってしまうことも、往々にして発生しがちです。
そうではなくて、「幸福」になる秘訣は、「あきらめる」ことだと、ひろ
さんはおっしゃいます。
「あきらめる」といっても、負け惜しみを言うことではなくて、この辺の
着地点が、未だ、ちょっと理解できていないのですが、言ってみれば、「足る
を知る」ということなんでしょうか…
ちゃんと、自分の「幸福になる」という目的を見据えた上で、「何が幸福」
なのか、ということを自問し続ける姿勢というのが重要なのかもしれません。