仕事でいちばん大切にしたいたったひとつのこと。/五十棲剛史

仕事でいちばん大切にしたいたったひとつのこと。-自分らしさを究めれば、組織が変わる人生が変わるー

仕事でいちばん大切にしたいたったひとつのこと。-自分らしさを究めれば、組織が変わる人生が変わるー

 船井総研コンサルタントをされている方の著書です。

 昨日の不快な記事アップの件を引きずって恐縮なのですが、この本を
読んで、余計に思い出したので、ちょっと続けますと、確かに会社って
思い通りに行かないことが多くて、凹むこともあるとは思うのですが、
じゃあ、それでやーめた!っていうことが、前向きな選択なのか、って
言うと、必ずしもそうではない気がした、と言うのが昨日の本を読んで
の違和感だったのかな、とこの本を読んでわかった気がします。

 この本では、どうやれば会社の要求していることと、自分が「快」だ
と感じられることに折り合いをつけて両立できるか、ということについ
て、がメインテーマとして取り上げられています。

 ついつい会社では自分を押し殺して、会社の表面的な方針に従って
しまいがちなのですが、五十棲さんは、果たしてそれが会社のためなの
か、と指摘されます。

 というのも、社員が自分を押し殺してそんなに頑張れるのか?という
ことと、そうしてまで出した成果が、自分の好きなことを思う存分やった
結果得られる成果と比べて、果たして会社にとって好ましいものなのか、
ということに疑問を呈されています。

 五十棲さんは、個人レベルでも、会社という組織レベルでも、個人が
自分らしさを十全に発揮することが、フルで成果を享受するための前提
条件だというお考えをお持ちです。

 まずは、個人として、どうやれば「自分らしさ」を発揮しながら、
組織へ貢献できるのか、ということを考えることが、自分の能力をフル
に会社の貢献へとつなげるという意味で重要だとおっしゃいます。

 ひいては、経営者として、組織のチカラを十全に発揮するために、
構成員個々人の「自分らしさ」を遺憾なく発揮してもらえるような
組織にすることが、潜在能力をフルに活かすために必要なようです。

 ワタクシの拙い感想を聞いただけでも、ちょっと、この本を読んでみ
たいと思いませんか?