- 作者: 養老孟司製作委員会
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/03/29
- メディア: 文庫
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養老先生と、爆笑問題の太田さんという異色のコンビに
よる人生相談をまとめた本です。
この本の中で、養老先生が再三おっしゃっているのは、
戦後、日本において、コミュニティの構成単位が、「家」
から「個人」に移った事で、人間関係の軋轢が生まれてい
る側面がある、ということで、まだ日本の社会では、完全
に、「個人」への移行が終わっていない、といった趣旨の
ことです。
例えば、親の介護のことであったり、跡取りのことだっ
たり、まだまだ我々の生活においては、「家」との関わり
が随所に現れてきます。
逆に、これまで「家」がコミュニティの基礎にあった
ため、知らないうちにコミュニケーションのベースができ
てきていたのが、核家族化の進展で、そういった経験が
できないまま、うまくコミュニケーションができないよう
になってしまっているという要素もあるようです。
なんとなく納得できるところがありますよね。