
- 作者: 児玉光雄
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2010/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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冒頭で、イチローは史上屈指の野球選手であることは間違いないが、それ
以上に、その思考の「深さ」も屈指である、といった趣旨のことを紹介され
ています。
よくイチローが「ヒットならいつでも打てます」といった趣旨の発言を
したことが取り上げられますが、どうもイチロー自身は結果それ自体にあま
り重きを置いていないようで、如何に自分の考えるプレーに忠実にプレーで
きるか、ということを突き詰めようとしているように思えます。
だから素人目には、敢えて難しいことをしようとしているように映ること
があるかもしれませんが、それは自分が考える美しいプレーを極めようとし
て、さらにそれが観客の目を楽しませることになるということを知っている
からなんだと思われます。
ひょっとしたらイチロー以上にヒットを打つ選手が、今後出てくるかも
知れませんが、彼ほどに観客を楽しませる選手というのは、もう二度と出て
来ないのかもしれません。