究極の勝利/清宮克幸

 清宮ワセダ関連の本が続きます。

 清宮ワセダ5年間を振り返るといった感じの本なんですが、
前著『「荒ぶる」復活』で前半の取り組みを紹介しているので、
主に、後半の振り返りということです。

 ここでの最大の出来事というのが、ワセダラグビー部OBで、
その後も何かとワセダラグビー部を支援していた奥克彦氏が、
イラクで凶弾に倒れたということです。

 ワセダのスローガンである“Ultimate Crush”というのが、
奥氏の発案によるものであることだということで、清宮ワセダ
の象徴的なものになります。

 それにしても、鎬を削りあっていた関東学院との力関係も
後半に至っては、優勢となり、気を抜いてしまうような場面も
あったようですが、そのあたりのモチベーションのコントロール
というのが、清宮監督はホントにウマいですね。

 最終的に“打倒トップリーグ”ということで、トヨタを倒す
訳ですが、ワタクシ自身がワセダに勝ってほしい、と思ったの
は、あとにも先にもあの時だけです。(笑)