分断社会を終わらせる:「だれもが受益者」という財政戦略 (筑摩選書)
- 作者: 井手英策,古市将人,宮?雅人
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/01/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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先日、井手先生が参加している、佐藤優さんや民政党の前原さんとの対談本の『分断社会ニッポン』が、この本をベースの話されているということだったので、手に取ってみました。
『分断社会ニッポン』では、格差の拡大が取り沙汰されていましたが、そこでも触れられていたように格差の固定化といった事態がより問題の深刻化を招いているようで、この本では格差の結果生じた、各層の間の軋轢があることを指摘されます。
というのも、下層が「支援」を受けることについて、上層が自分たちの税金を使って「特権」を受けることにナットクが行かないという、何とも世知辛い反応を示しているということで、トランプ大統領就任後のアメリカ社会における「分断」が社会問題となっていることが報道されていますが、日本ではもっとセコイと言うか情けない理由で社会の分断が進んでいるようです。
その辺り、社会全体において公平感が持てるような…ということでの提言もあるのですが、金持ちの心持ちが情けなくって…