NTTドコモの“iD”やユニクロのアートディレクションを手掛けられたことで知られる方が“アイデアの出し方”について語ります。
ワタクシども一般人はアイデアを“出す”という言い方をしますが、水野さん自身は未だかつてアイデアを“生み出した”ことは一度もないとおっしゃられていて、アイデアの素となる“アイデアのかけら”を貼り合わせてくっつけるという言い方をされます。
『考具 ―考えるための道具、持っていますか?』の加藤さんなどクリエイターと言われる人たちの多くはアイデアは既存のアイデアの組合せみたいなことをおっしゃるのですが、水野さんも同様のようです。
だからアイデアが出せないというのは、そもそもアイデア出しの考え方が間違っていて、如何にしてアイデアのかけらを見つけて、それをどうくっつけるかということで、そういう発想をし易くするための方針やコツをこの本でいろいろと紹介されています。
でもそれも特別なことをするのではなく、ちょっと常識的なことを疑ってみるとか、好奇心のアンテナをちょっと高くしてみるとか、ホンのちょっとしたことを少し意識と視点を変えてやってみるだけで、驚くほどアイデアが出てくるようになるようです。
今までもこういう企画に関した本を読んできましたが、この本が一番肩のチカラが抜けていてよかったかも…