先日この本に“老台北”として登場し、司馬さんを案内されている蔡さんの著書『新装版 台湾人と日本精神: 日本人よ胸を張りなさい』を紹介しましたが、その紹介文での予告通り、こちらの本を紹介します。
蔡さんの著書においても、清から日本、中華民国へと台湾の統治の推移に触れられていましたが、この本ではより詳しくその経緯が紹介されています。
そもそも清による統治がかなりフワッとした感じで、台湾土着の人々(本省人)にとっては日本統治となった時点で清国人という意識はあまりなかったようです。
ということは日本統治で“公”の意識を植え付けられて、その後大陸の“私”の統治を受け
て、台湾の人々はかなり苦しんだでしょうけど、それだけに日本統治時代を懐かしむ人も多かったようです。
そんな中でこの本が出版された当時本省人である李登輝氏が総統となって、この本の中でも司馬さんの案内役を買って出たり、対談をされていたりと、“国家元首”としては異例のサービスぶりです。
その中でも台湾の人たちは“中国人”としての意識がかなり希薄だとおっしゃられていて、日本への傾倒ぶりがうかがえます。
何とか日本と台湾とのシアワセな関係を見出してもらいたいものだと思いました。