アテネ五輪ハンマー投げ金メダリストである室伏さんが紹介する”疲労回復”術についての本です。
室伏さん自身、金メダル獲得したアテネ五輪後に30歳代となり、それまでアテネ五輪に向けてかなりハードなトレーニングを重ねていたこともあり、なかなか疲労が回復せずにケガにつながりやすくなり、一旦競技から離れることを決断されたということです。
競技を離れたことをキッカケに疲労回復について考えるようになって、競技に復帰した後にも疲労回復についてのノウハウを実践したことにより、選手生命が延びたと感じておられるということです。
そういう疲労回復の考え方はアスリートだけではなく、そう簡単に”引退”するワケには行かない一般のサラリーマンにも通用するということで、その考え方を紹介されています。
ただ、室伏さんがおっしゃる”疲労回復”の考え方のベースとなるのが、人間に取って基本的な運動機能を回復させることであり、定期的にその機能を使うための”運動”をすることを勧められており、元々運動の習慣のない人には運動に耐えられる状態なのかどうかを確認するためのメディカルチェックすら推奨されています。
運動が苦手な人にとっては、却って疲れるだけ、と思われる向きもあるとは思いますが、”運動”のイメージからするとずっと軽めのホンのちょっとした動きのモノもありますし、疲労回復のための食事なども紹介されていますので、懲りずに読んで見られては!?（まあ、これをキッカケに運動習慣ができる方がいいんでしょうけど…）
