失敗図鑑/大野正人

 

 

 先日紹介した『読書革命』に推薦図書として挙げられていたので手に取ってみました。

 

 こちらの本は児童書にカテゴライズされるのですが、エジソンアインシュタイン、からスティーブ・ジョブズに至るまで古今の巨人たちの「失敗」を紹介されて、あんな巨人たちでもこんなクダラない失敗をするんだよ、ということを紹介されています。

 

 堀江貴文さんが『すべての教育は「洗脳」である』を始めとして、著書の中で再三日本の教育がクリエイティブな人材を育成する上で大きな障害になっていることを指摘されていますが、その原因の一つに極端に失敗を避けようとするような教育があるんじゃないかと思います。

 

 確かに「失敗」は心地のいいものではありませんが、エジソンではなくても、よく言われる「失敗」というのは、ひょっとしたら成功のヒントかも知れませんし、「失敗」しないためにトライしないというのは本末転倒どころか、一切の成長をストップさせることにもなるので、そういう意味でこういう「失敗」を奨励するような姿勢があってもいいのかもしれません。

 

 それだけではなくて、例えばジョブズなんて、間違いなく「巨人」ではあるのですが、ゼッタイに身近で付き合いたいキャラではないですし、アインシュタインなんかも昨今だとほぼ間違いなく精神障害が疑われるようなキャラではあるのですが、あれだけの業績を残すことになるということで、学校で多少成績が振るわなかったり、イジメられたりしたとしても、その後の成功とは全くリンクしないということを、その子自身だけじゃなくて、親としても認識しておくことが必要なんだなぁと思います。

 

 どっちかというと子供たちよりも、親の方がこの本を読んで目先の、いい子であることにこだわらないようにした方がいいのかも知れません…(笑)