会社に行きたくない。さて、どうする?/和田秀樹

 

 

 様々なジャンルで多数の著書を出版されている和田秀樹さんですが、この本はご専門の精神科医としての著書です。

 

 多分ほとんどの人が一度くらいは会社に行きたくないと思ったことがあるでしょうし、少なからぬ人は「サザエさん症候群」じゃないですが、日曜日の夕方になると翌日会社に行くのが憂鬱になっていると思うのですが、それでもそのうちの大多数は会社に行ってしまいます。

 

 それどころか、そういうイヤなキモチにフタをして会社に生き続けた挙句に精神を病んでしまい長期休職なんてハメになってしまう人が続出して、社員のメンタルケアは企業の大きな課題になっています。

 

 そういう人たちって、自分のメンタルや体調よりも、会社に迷惑をかけないことを優先してしまうのですが、多くの会社は壊れてしまった個人をそこまで大事にはしてくれなさそうで、それでもそこまで会社に尽くしますか!?と問われています。

 

 まあ、程度問題ではあるのですが、ある程度今まで自分が引いていた(ひょっとして引こうともしていなかった!?)ギリギリのガマンの線よりもずっと手前にハードルを戻して、煮詰まったなぁとおもったら会社を休んでちょっとずつガス抜きをするようにした方が、自分の精神衛生上のことはモチロン、ソッチの方が会社の迷惑にもならないはずだとおっしゃいます。

 

 それでもどうしても頻繁にそういうことが起こるようであれば、退職と言う選択肢も視野に入れておくことで、随分気分的にはラクになるということもおっしゃっています。

 

 いずれにせよ、自分だけで呑みこんでガマンし続けることが一番ダメみたいなんで、もうちょっと無責任になるようにした方が、個人としても会社としても、ひいては社会としても有益になることが多いのかも知れませんよ!?