夫婦1年目のお金の教科書/坂下仁

 

 

 『いますぐ妻を社長にしなさい』など奥様を社長にしたプライベートカンパニーを活用した儲け方指南で一世を風靡した坂下仁さんによる”夫婦のお金”の在り方指南です。

 

 この本ではまず、富裕層は離婚率が低いのに、年収が下がるにつれて離婚率が有意に上がっていくという統計を示されていますが、その原因というのが、せっかく縁あって結婚したにも関わらず、「お金の絆」という結婚して初めて生まれるつながりをあまりうまく意識できてないことに起因しているとおっしゃいます。

 

 だからこそ、早めにおカネにまつわる様々なことについての共通認識を持つことがスムーズな結婚生活の継続に取って、何よりも重要だと強調されています。

 

 例えば、奥さまが堅実に貯蓄をされてきた一方、ダンナさんにはちょっとしたギャンブル癖があったことが分かったりすると、ダンナさんがそれを続けようとすれば、きっと奥さまはどこかでキレてしまいますよね!?…そういう極端なところだけでなく、今後起こりうるおカネにまつわることを早めにお互いに開示して、共通認識を形成することが必要なようです。

 

 特に、夫婦のおサイフの在り方なんかが結婚当初は問題になるかと思いますが、できる限りお互いに透明性を確保する方がいいようで、夫婦の年収総額の2割…ダンナさんと奥さまそれぞれ1割)程度はお小遣いみたいなカタチで自己責任で使えるおカネを確保するのはいいのですが、それ以外の部分は双方から見えるカタチにして、お互いおカネの面での疑念を抱かない仕組みが重要なようです。

 

 あとは、持ち家vs賃貸、教育や老後の資金、そのための貯蓄・投資といった夫婦で生活を送って行く上での意思決定が必要な事項を紹介されていて、この本の項目ごとに従って共通認識を形成していけば、それほどおカネでもめることはなく、シアワセな生活を送っていけるはず!?