領収書1枚で経理センスが身につく本/梅田泰宏

 

 

 3日連続で会計絡みの本です…(笑)

 

 会社勤めの経験がある方は、経費の処理で経理になんであれだけうるさく言われんとアカンのやろ!?という理不尽な想いをされて記憶があるのではないかと思うのですが、その理由がこの本の言う「経理センス」の有無なのかな、というのが分かると思います。

 

 まあ、期末の経費処理を来期まで放っておくほどのセンスの無さは論外のような気もしますし、多額の飲食費を落とそうとするのも同様だと思いますが、資産計上の要否がかかる10万円というのはあまり経験された方も多くないかもしれませんし、だからといって領収書を2枚に分けて…っていうのはヘタをしたら手が後ろに回るリスクがあるということを認識しておくのは重要で、センパイがやっているからと言ってマネをして大ヤケドをしないようにしなければいけません。

 

 それぞれ取り上げられているトピックについては一昨日紹介した『小さな会社が本当に使える節税の本』と被る部分はありますが、おそらく若手の社員をターゲットにしていると思われるので、経理の経験のないサラリーマンであってもこれくらいの「経理センス」は身につけておくべきだと思われますし、割と身近で取っつき易い本ですので、多くの若手ビジネスパーソンにこういった本で「経理センス」を磨いて行ってもらいたい気がします。