中高生の悩みが軽くなるヒント集めました。/葉一

 

 

 教育YouTuberの葉一さんが、中高生が悩みがちな勉強・人間関係・進路についての不安への解決策のヒントを語られた本です。

 

 葉一さんは登録者数187万人のYouTubeチャンネル『とある男が授業をしてみた』を主宰されていて、学習系のYouTuberとしては有数のアクセス数を誇るそうなのですが、それだけに、それぞれの”悩み”に対してかなり端的に「これは使える!」と思える解決策を提示されているのが印象的です。

 

 特に勉強法について、勉強の意義がわからないとか、なかなかやる気が出ないとか、きっと誰もが遭遇しがちなスランプに、ああ、こういう風に考えれば脱出の糸口がつかめるかもしれんなぁ、と思えるようなヒントを提示されています。

 

 例えば、どうしてもやる気が出ないときに、ホンの1問でも解いてみる、ということをおっしゃられていますが、きっとその1問を解いたら、1問じゃ済まなくてある程度はやってみることが多いでしょうし、仮にホントに1問で終わったとしても0と1の差は限りなく大きいんだと励ましてもくれます。

 

 また、学習計画についても、最初は自分でやろうと思った量の3割引きで始めて、物足りなければ少しずつ追加していくようにするなど、できるだけ挫折しないように、成功体験を積み上げやすい方法論を紹介されていて、これはモチベーションが上げやすいだろうなぁ、と思います。

 

 あとは大きな悩みとなりがちな進路ですが、親や先生と意見が違った場合の対応について、親や先生のいうことを聞いて後悔しないのかどうか、しっかり自分で向き合って一度考えてみることが重要だという、冷静なアドバイスが印象的です。

 

 おそらくそうカンタンに悩みが払拭されないのかも知れないのですが、その手前の糸口となるヒントが詰め込まれていますので、何かモヤモヤしたモノを抱えている中高生たちは、是非とも一読…もしくは葉一さんのYouTubeを見てもらいたいところです。