就活のコノヤロー/石渡嶺司

 

 

 オモシロく読めてタメになるので、ついつい四日連続で石渡さんの著書の紹介となりました。

 

 タイトルで明らかなとおり『就活のバカヤロー』の続編なのですが、前作を出版したころはノウハウ物ではない就活本はあまりなかったようで、こういう企業のウラ側も含めたということでかなり売れたようです。

 

 ただ、どうしても就活対策本として読んでしまう向きがあったらしく、「で、対策は?」みたいな反応が多かったことが、「だから、ルポだって!」とこの本のあとがきでおっしゃられながらも忸怩たるモノがあったようで、就活生のタイプごとの対応みたいなモノも紹介されています。

 

 また、雇用機会均等法施行後の女子学生の就活における奮闘ぶりも紹介されていて、一般職採用が一般的だった女子が、総合職的な立ち位置での募集に及んだ際の、企業側の旧来的な価値観が拭えない中での苦闘ぶりが印象的ですが、なかなかしたたかに立ち回る学生もいたようで、声を大にして応援したいところです。

 

 対策モノの要素をということで、学生への企業側からのホンネ的な苦言もあって、ちょっと調べればわかるようなことをヘーキで面接の質問で投げかける学生が相当多いようで、そういう相手の目線に立って対応ができるような学生は相当なアドバンテージとなるようなので、日頃からそういった意識を持っておくことをおススメします。