人間ドックの作法/森勇磨

 

 

 ワタクシ位のお年頃になると人間ドックは、毎年何らかの不具合を指摘されて、不承不承再検査なんてことになりかねなくて憂鬱なのですが、かつて超早期ガンを見つけてもらって命拾いをした経験もあるので、ブチブチ言いながらも蔑ろにはできないところがあるのですが、そういう人間ドックを、指摘事項の改善だけでなく、日々の生活習慣の改善やガンなどの予防に役立てようという、人間ドックの戦略的な活用のススメです。

 

 実際、ある種の糖尿病などは、日々の激務をこなされている方々なんかだと、自覚症状を感じないまま、人間ドックを受けてみるといきなりレッドカードで即入院というケースも少なからずあるようで、会社勤めの人なんかは一定会社からウルサく言われて受信されていることが多いとは思いますが、個人事業主の方だったりすると、知らぬうちに致命的なことになっているリスクもあるということで、少なくとも年1回の人間ドック受診の必要性を切々と強調されます。

 

 また、そういう人間ドックの結果を、イエローカード的な再検査を免れたら、それでよかったよかったということにするのではなく、ちゃんと閾値を確認した上で、そこを超えている部分については、自分なりに何らかの改善策を講じるということと、一旦その数値が落ち着いたとしても、自分にそういう弱みがあるんだということを認識した上で、運動や食事など日々の生活習慣の改善に反映することで、病気の予防だけでなく、QoLの向上にもつながるということで、積極的に取り組むべきなんだろうなぁ、とこういう本を読むと思うのですが、なかなか実際の行動につながらないんですよねぇ…