消費税のカラクリ/斎藤貴男

 

 

 昨日に引き続き斎藤さんの著書ですが、こちらは2010年出版の消費税についてのモノです。

 

 消費税は1989年に導入されて、ジリジリと税率を上げてきていますが、そもそも消費税の導入や税率のアップと合わせて、所得税のマックスの税率が引き下げられたり、法人税が引き下げられたりと、基本的には「金持ち優遇」策であるにも関わらず、この本が出版された2010年に10%への税率引き上げが検討された際には、与野党だけでなくマスコミも総翼賛体制だったということで、この国は財務省主権なのか!?と思ってしまいます。

 

 消費税の逆進性だけではなく、どうしても消費税分の価格転嫁が難しい中小企業にしわ寄せがいくということで、この本の出版当時に実績が出ている5%への引き上げ時にも、有意に中小企業経営者の自殺が急増したということで、2023年10月に施行された消費税聴衆をガラス張りにしようとするインボイス制度の導入でも、またそういう現象が起こりつつあることは容易に想像できます。

 

 結局、この国も弱いモノが搾取される国だということなんですね…