中学数学は7日間でやり直せる。/小倉悠司、倉田けい

 

 

 「数学なんて何の役に立つんや!?」と現役の中高生当時、あまり数学が「得意&好き」ではないワタクシは何度嘆いたかわかりませんが、オトナになってからもっと身を入れて数学をやっときゃよかった、とも思います。

 

 そういうオトナの方が相当するおられると思いますが、そういう人たちがせめて、数学を学ぶ意義を思い起こして、マンガで気軽にエッセンスを身に着けて日常生活に活かしていけたら…というのがこの本です。

 

 7日間の授業というカタチで構成されているのですが、1日目の冒頭で「数学で培われる能力」の一例として、

 ・多角的に捉える力

 ・工夫する力

 ・状況を分析する力

を挙げられていて、それが日常生活の中でどういう風に役に立つかを紹介されています。

 

 特に、そこでつまづいて数学がキライになったという一連の方程式について、そのキモとも言える、なぜxやyといった変数を使うのか、ということについて語られています。

 

 そもそも変数を使うということは、それ以外の不変の部分をキープした上で、数字が変わったらどうなるのか…ということを考えるためにあるようで、現役時代ひたすら方程式を解くことを強いられた中、こういう仕組みみたいなモノを導入のところでやってくれていたら、もっとわかりやすかったんじゃないかと思うことが、この本を読んでいて多々ありました。

 

 意外と子どももリクツで動くんじゃないかというところがあるので、ナットクさせてもらいたかった…と切に思った次第でした。