これからのテレワーク/片桐あい

 

 

 こちらは2020年6月に出版された本で、コロナ禍においてテレワークの励行が進む中で如何にテレワークを進めていくかについて紹介された本です。

 

 著者の片桐さんは20年前にデータベースの世界的ベンダーとして知られるオラクル社(入社された時は、サン・マイクロシステムズ社)に入社されて以来、コールセンター業務を行う中でテレワークを実施されてきた経験から、効率的な進め方について紹介されています。

 

 テレワークを経験された方はよくわかると思うのですが、やはり通勤から解放されるメリットは多大なモノがありますし、スキマ時間に家庭の雑事をこなせるなど様々なメリットがあると同時に、孤独感にさいなまれたり、他人の目を感じにくいことからついついダラダラとした仕事ぶりになってしまい、評価を下げてしまうということにもなりかねません。

 

 やはり上司からの管理も、対面と比較すると行き届かなくなりがちなこともあって、かなり自己管理が重要になってくるようです。

 

 この本ではセルフマネジメント力の強化がテレワーク遂行における重要な課題だということを再三強調されていますが、キチンとこなすべき業務を列挙し、計画的にこなしていくことで、業務にメリハリをつけながら進めていくことを説かれています。

 

 また、同僚とのコミュニケーションの重要性についても説かれていますが、基本的に目の前に同僚がいないことから、より意識的・計画的に同僚とのコミュニケーションをとるようにすることの重要性を強調されていて、定期的なコミュニケーションをデザインすることを勧められています。

 

 その中で、同僚への依頼を行う際に、相手の業務状況が見えにくいことから、ついついムチャ振りをしてしまいかねないことを指摘されていて、常に相手の状況を意識しながら依頼のタイミングなどを計ることでスムーズな遂行ができるということを指摘されています。

 

 まあ、いろいろとメンドーに感じることもあるかも知れませんが、ワタクシ自身もコロナ禍以降、ほぼほぼテレワークを続けてボチボチ4年になりますが、一度ウマく回りだすとヤメられない魅力がありますので、前向きに取り組んでみてください!