日本語研究者がやさしく教える「きちんと伝わる」文章の授業/石黒圭

 

 

 タイトルの通り、日本語の研究者の方々が、発信側が受信側に伝えたいことを過不足なく伝えるためのノウハウについて伝授する本です。

 

 時折、職場なんかでも依頼のメールの中で何が言いたいのか全く伝わってこない文章を見ることがありますが、そういうのって大体、思いついたままに書き散らしたモノが多い様で、一定の方針とプロセスに沿って整理しながら書くことで圧倒的に「伝わる」可能性が高くなるということです。

 

 「伝わる」文章を作成するプロセスとして、

   1.アイデアを形にする

   2.アイデアを整理する

   3.情報の正確さを確認する

   4.もっと読みやすくする

   5.感情を伝達する

ということを意識して作成すれば、より「伝わる」ということで、思いついたことを伝えたい優先順位順に取捨選択し、意味ごとに分類した上で、ストーリーを作り、それぞれの要素の「裏とり」をした上で、「伝えたい」内容、および相手に応じて内容を工夫し、自分の「想い」の乗せることで、より「伝わる」文章が出来上がるということで、こういうプロセスを無意識のように踏めるようになることで、「伝わる」文章の達人となって行けるのでしょう…

 

 特に「伝える」相手についてのプロファイルの意識をしてもしても、し過ぎることはないということで、相手がどういう風に受け取るかということを「これでもか!?」というくらい考えて、ちょうどいいくらいなのかもしれません。

 

 ワタクシも毎日こういう文章をアップしているワケですが、上記のようなプロセスをあまり意識することもなく、文章を垂れ流していたことを反省するとともに、戒めというか、備忘録的な意味も込めて、ここに残しておきたいと思います。