タイトルだけみるとミニマリストの方の本のようですが、必ずしもそういうワケではなく、どちらかというとライフハック的な仕事術のトピックを多く含むものとなっています。
著者の四角さんは、レコード会社のプロデューサーとして絢香さんやSuperfly、CHEMISTRYを大ブレイクに導いた方のようで、退社後、ノマドワークでの文筆生活に入り、仕事術的な著書を何冊か出版されているようです。
まあ、個々の内容というのは多くがありがちな「仕事術」で、どこかでみたようなノウハウも少なからずみられるのですが、この本で特徴的なのが、著者が取り組まれている「バックパッキング登山」での経験にインスパイアされたのか、如何に負荷を「軽くする」か!?ということが、あらゆる側面でのパフォーマンス向上につながるかということを語られています。
パフォーマンス向上のためにそれほど影響はないんじゃないかと思いますが、文字通りに荷物を「軽くする」ことも効果があるということで、スーツの軽量化を考えることを紹介されているのも意外ですが、そういう観点もあるんだなぁ、と目からウロコです。
なぜ「軽くする」ことにこだわるかというと、やはり何かにつけ「負荷を増やす」ことが脳への負担を増やすことに直結し、如何に脳への負担がない状態にすることで、脳の働きを最大化するということにフォーカスするという、全体を貫くポリシーが一貫していることで、それぞれのトピックの説得力が増しているような気がしますし、辞書的に手元に置いておきたい気がします。