京都の最強神社/島田裕巳

 

 

 宗教学者島田裕巳さんが紹介する京都の「最強」神社の横顔です。

 

 神社が「最強」とはなんぞや!?ということになると思うのですが、その要素としてこの本の中で記紀を始めとして神話で取り上げられていたり、有力貴族の氏神様だったり、天皇家との結びつきが強かったりという様々な要素があるようで、そういう要素を勘案して巻末に12の神社を挙げられています。

 

 その中には、上賀茂神社や八坂神社、伏見稲荷大社などよく知られた神社が含まれる一方、通訳ガイドとして京都の神社については一般の方よりも知っているはずのワタクシも知らなかった京都大学近くの吉田神社のようなところも含まれています。

 

 吉田神社は縁者から藤原兼家に嫁ぐ人が出て、その人が藤原道長や歴代天皇の皇后となる人を生んだということがあって、俄然有力神社となったということですが、神社も世俗の権力との結びつきというモノがその存在感に影響するというところが面白いところです。

 

 また、奈良には春日大社はあるモノの、どちらかというと東大寺興福寺薬師寺など寺社に存在感があるのに対し、京都は清水寺金閣寺などの名刹はあるモノの上記三社を始めとする神社の方が存在感があるという指摘は興味深いところで、桓武天皇が寺社の権威を敬遠して遷都したことが長期にわたって効果を発揮したことになったようです。

 

 まあ、卵が先かニワトリが先かみたいなハナシになりますが、「最強」神社はそれだけご利益も強力なのかもしれませんよ!?(笑)