日本でのメンタルヘルスの草分けの一人でもあり、企業でのカウンセリングや研修を手掛けらている方の著書です。
タイトルだけ見ると、ブラックな上司の生態を描いている本のように思えますが、実際は、現代の企業において如何にして部下を育成していくのかということを扱われています。
かつての米国追従型の高度経済成長期であれば、ひたすらモーレツにという画一的なスタイルを前面に押し出して、部下についてこさせるというカタチでもある程度の成果を残せたのかも知れませんが、志向の多様化した現代では部下がどういう方向を目指しているかとか、どういったところでスイッチが入るのかなどということを一人ひとり丹念に見極めて寄り添うような姿勢が必要だとおっしゃいます。
かつてのモーレツ上司からすると、そんなメンドクサイことやってられないって思うかもしれませんが、誰でも自分がちゃんと見てもらえてて、尊重してもらっているということを感じられれば、意気に感じるということもあるでしょう!?
ということで、やっぱり今後は如何に個々を尊重するのかということがキモみたいです。