マツダでデザイン部門の統括席に者をされていた方が語られるデザインでのブランド価値向上について語られます。
マツダと言えば、広島を拠点にスマートなクルマを開発し続けているという印象がありますが、以前はフォードとの提携関係にあり、フォードから出向してきたデザイナーが統括されていたということなのですが、この本の著者の前田さんがその役割を引き継いでからの取組を紹介されます。
前田さんはクルマのデザインにマツダの意思を語らせようということで、コンセプトを練り上げ、そのコンセプトに沿ったデザインのクルマで世界的にも評価されたということです。
そういったデザインによる“主張”を突き詰めていくことで、マツダとしてのブランドイメージを形成しようという所までを意図されており、製造業であっても割とマーケティング部門が主導しがちなブランドイメージ形成をものづくりの側にもってくることで、一貫した製品イメージを形成していけるということです。
こういうアツいデザイナーが日本のものづくりを支え続けていることに大きな希望を感じさせられます。