CHANGE 僕たちは変われる/太田雄貴

 

 

 北京五輪のフェンシング・フルーレ銀メダリストであり、現在日本フェンシング協会の会長を務める太田雄貴さんの日本フェンシング協会の改革の取組を紹介された本です。

 スポーツの競技協会と言うと、その競技の功労者が就任されることが多く、結構高齢の方が名誉職として就かれることが多いので、太田さんのように31歳という若さで就任されるのは異例だと思うのですが、日本フェンシング協会もそれなりの危機感があったようです。

 その期待に応えてか、太田さんはかなり劇的な改革に取組まれており、この本を読む以前にも、日本選手権でかなりショーアップされたことは知っていましたが、その他にも様々な取組をされているようです。

 そういった取組をされるのは、ご自身が北京での個人の銀メダル、ロンドンでの団体の銅メダルとった後も、教義への注目度があまり上がらなかった苦い経験があり、如何に協議を活性させるかということを根底から見直されたようです。

 太田さんは就任直後、これまでの協会の取組を見据えて、今後どういったことを目的として行くのかということを、協会のメンバーと話し合い、しっかりと方向付けをした上で様々な改革に取り組んで行ったということで、企業経営にも参考にできるところがありそうです。

 さらにはそういったフェンシング協会での取り組みで上手く行ったものについて、別協議への横展開も想定されているようで、こういった太田さんの取組が、日本のマイナースポーツ全体の活性化につながればいいですね!