一気にわかる!池上彰の世界情勢2020/池上彰

 

 

 日本一わかりやすくニュースを解説されるジャーナリストの池上さんが、毎年年頭に出版されている、その年の世界情勢の見通しについて語られた本なのですが、まさかこんなことになろうとは…って感じですよねぇ!?

 

 大きなところでは、当然東京オリンピックがあるはずだったというのが大きなトピックだったワケですが、それは見事にコロナ禍でブッ飛んでしまいましたが、まあ意外な程、今になってみてみると世界の大きな流れというのはコロナ禍の影響を受けて内容にも思えます。

 

 今年の最大のトピックとしては、やはりアメリカ大統領戦なワケで、1/3程度の紙面を割かれてアメリカの情勢が紹介されているのですが、この時点で民主党の大統領候補は4人にまで絞られてはいるものの、トランプ大統領のご乱行の割には、民主党候補も帯に短しタスキに長しということで、あまり盛り上がっていない感じで、バイデン氏が民主党の候補となり、選挙を来月に控えた現時点でも、どっちがなってもなぁ…って感じのように見受けられ、池上さんのお見立てに近いところで推移しています。

 

 また、アメリカの情勢に紙面を割き過ぎたせいか、カウンターパートの中国の扱いが異様に少ないですが、現時点の様な孤立を招くような事態には言及されておらず、ちょっとやり過ぎちゃった感ってところなんでしょうか…

 

 まあ、大統領選は前回以上に趨勢が読みにくくなっており、来年はその結果次第ということにはなるんでしょうが、コロナ禍の終息も含めて、もうちょっと穏やかな年になって欲しいモンですよねぇ…