日本人改造論/ビートたけし

 

 

 ビートたけしさんが1999年に出版された本を再編集して2014年に再出版された本だということです。

 

 「日本人改造論」という大仰なタイトルですが、ちょっと情けない感じの日本のおとーさん方について、ご自身の自虐ネタも交えて語られています。

 

 約20年前ということで、その頃のおとーさん方も今と比べるともうちょっとイキってたというか、肩ひじ張った部分があったようなあったような気がするんですが、ミョーに情けないおとーさん方をこれでもか!?という位紹介されています。

 

 サブタイトルに「父親は自分のために生きろ」とありますが、むしろこの20年で、どちらかというと真逆の方向に進んでいる部分もあるんじゃないかと思いますし、もっと内向きになっているはずで、ホントに大丈夫なのかなぁ…と心配になります。

 

 そういう情けないネタだけにたけしさんの自虐ネタ全開で、それだけにくだらなさが出過ぎて、いつもならふざけたなかに本質的な鋭い指摘が印象的なたけしさんなのですが、くだらないまま終わっている気もしますが、まあ、面白いからいいか!?という感じでした。