マラソンランナーへの道/鍋倉賢治

 

 

 以前は年間5回程度マラソンのレースに出場していたのですが、コロナ禍の影響で2020年1月下旬に走ったっきり、2年近くマラソンのレースから離れてしまったこともあって、オミクロン株の動静が気になるところではありますが、3月に復帰戦を予定していることもあって、マラソンレースの取組を思い出そうと思って、こんな本を手に取ってみました。

 

 この本はマラソンの初心者をターゲットにしており、特に一度レースに出たモノの、ちょっとトラウマっぽくなるような経験をされた方をメインのターゲットにされているようで、ある程度ロジカルな準備をすることによって、かなりラクに完走できるよ、ということと、もう少し先を見据えて、市民ランナーの最初の勲章とも言えるサブ4も現実的な目標となるということを指摘されています。

 

 この本では、ずっと同じペースでフルマラソンを最初から最後まで走り切ることをススメられており、そのために自分にとっての最適のペースを見出す方策を紹介されています。

 

 そんな中でLT(乳酸性代謝閾値:Lactate Threshold)という、体内の乳酸分泌が急増する負荷のレベルがあり、そのギリギリ下の負荷で走ることが、その人にとっての最適のペースになるということです。

 

 あまりマラソンに詳しくない人は、そんなのどうやって測るの?と思われるはずで、ここでは詳しく紹介するのは煩雑なので避けますが、ある程度擬制的に推測する手段があり、それで把握しておくことの重要性を強調されています。

 

 ワタクシ自身、あまりそういう厳密な取組を経ることなく、定期的に長いキョリをゆっくり走ることでサブ4を達成したのですが、復帰に際してはこういうことも活用して、老化に抗って再びサブ4を目指してみようかな…(笑)