続・マラソンランナーへの道/鍋倉賢治

 

 

 昨日の続編です。

 

 昨日の本は初心者がターゲットだったのですが、この本はサブ4を経てサブ3という、市民ランナーの中で3%程度しか達成していないモノも視野に入れた内容となっています。

 

 本来なら、個人的には2年振りのレース復帰の準備としては見ない方がいいのかもしれませんが、ついつい2冊ならんでいたので手に取ってしまいました。

 

 一応、正編でサブ4を達成したのが前提みたいになっていて、じゃあ次はサブ3って単純に思う人が少なからずいるようで、いやいやそんなカンタンなハナシじゃないんですよ!?というところから始まります。

 

 個人的にはサブ4達成後には、サブ3.5すら覚束なかったので、そんなお調子モノがいることが考えられませんが、やはりかなりキビシいトレーニングが必要だということは理解していますが、練習の考え方として、

 

 1.力をつけるための練習

 2.力を出すための練習

 3.力を出し切る練習

 

の3つを挙げられているのが目からウロコで、ワタクシ自身は1.の練習しかしていなかったことがよくわかりました。

 

 また、サブ3などタイムを伸ばしていこうということだけでなく、長くランニングを愉しもうという観点も紹介されていて、故障がちなワタクシなどもヨメに、そろそろタイムばかりを追うのは考えたら、と言われるたびに、それじゃ張り合いがなくなるから…といっているのですが、生涯スポーツとして愉しむための観点を取り入れられているのも、あまり他のマラソン本になかったところなので、参考になります。

 

  当面は目の前の復帰レースへの準備ですが、ワタクシのようなビミョーな年代のランナーにとっては、いろんな意味で走り続けるための勇気をもらえる本でした。