『ビリギャル』で知られる坪田センセイが、ご自身が主宰する坪田宿でも実際に指導されている勉強法を紹介した本です。
坪田センセイは、塾生が入塾される時に「9タイプ診断テスト」という性格分類のテストを受けさせて、それぞれの塾生に最もフィットすると思われる勉強法で指導されているということで、「子別指導」をモットーとする坪田センセイの面目躍如といったところですが、やはり勉強法も自分の性格に合ったメソッドを取り入れることで、習得の効率も明らかにわかってくるようです。
この本で紹介されている「9タイプ診断テスト」は簡易版だということなので、詳細の分類法が紹介されている『人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書』も近いうちに手に取ってみたいと思いますが、ちなみにワタクシ自身は「統率者」タイプなんだそうで、自分がナットクしなければ上司や教師にも食って掛かるということで、勉強会の元締めになることをススメられていて、ちょっと???という気もしましたが、そういうことのようです。
ただ、必ずしもそういうタイポロジーが進める方法論を妄信する必要もモチロンなくて、PDCAを精緻に回して、3日~1週間のスパンである方法論を試してみて、どういうところに効果があって、どういうところは思ったほど成果が出なかったということをある程度詳細に検証をした上で、絶えず微修正をして行くことで自分にピッタリの方法論を見つけることができるということです。
さらに、一旦ピッタリ来たと思った方法論も、科目や単元によって状況が異なる場合もアリ、不断の見直しが必要だということです。
まあ、こういうのってかなり実践的なビジネスの遂行課程(まぁ、ここまで精緻に実行している現場もほとんどないでしょうけど…)そのものであり、それなりの成果を求めるのであれば、これくらいのことをやらないといけないということなんでしょうねぇ…