70代がいちばん楽しい生き方のコツ/櫻井秀勲

 

 

 時折、こういうリタイア後に想いを致す本を手に取ってみるワケですが、50歳代半ばのワタクシとしては、少々時間がある70歳代とは言うものの、ある程度念頭に入れ始めなくてはいけないのかも…という意識もあって手に取ってみました。

 

 今のところ65歳でほぼ完全リタイアということになるということで、昨今の状況を見るとワタクシどもがそういう年齢になるころには70歳までは働くことになるのかなぁ、という予測もありつつ、多分70歳代になるとゴリゴリ働いていることはなさそうで、そんな中どう「楽しく」生きていくのかということについては想定をしておく必要はありそうです。

 

 基本的には外向的な方向性で、積極的に新たなことにもトライして、人的交流も広げていこう、というのがこの本のスタンスで、確かにワタクシの義父などを見ていると85歳代にしてゴハンを山盛りでお代わりして、50歳代半ばのワタクシの倍は食べているんじゃないかという感じですし、週の半分はゴルフやエクササイズで外出するなど、かなりアクティブで、そうなるとワタクシなどが思い起こす85歳とはとても思えないハツラツさを感じて、「楽しく」生活を送っているように見えます。

 

 翻って、ワタクシなどはどちらかというと元々積極的に人的交流を持ちたいタイプではなかった上に、コロナ禍を契機にほぼほぼ在宅勤務という生活になってからは、ちょっと出歩くのもメンドウに思えるようになってきて、義父と年齢が逆なんじゃないかとすら思うほど、思考が老化してきているような気がします。

 

 一応、リタイア後のために自分の理性的な部分の判断で通訳案内士を取得したワケですが、それを活かすことすらメンドウに思えそうなところをグッと抑えて、興味を外に向けるようにしないとなぁ、とこの本を読んでつくづく感じさせられた次第でした…(笑)