60歳からのひとり旅鉄道術/松本典久

 

 

 リタイアを期にテツ旅を始めませんか!?という趣旨の本でしょうか!?

 

 個人的にはかなり長年の乗り鉄なので、ほぼほぼこの本の内容というのは認識済みなのは仕方がないと思っているので、新たな発見がないのはハナっから半ばあきらめてはいたのですが、リタイアを控えてイチからテツ旅をしようとしている人がターゲットだとしても、ちょっとこの構成はないんじゃないの!?という気がします。

 

 というのも時刻表を見ればわかるキップの制度を、全体でも200ページちょいしかない本でわざわざ50ページ以上もの紙面を割いているのは、ボリュームを膨らませたかっただけ!?と邪推したくなりますし、そんなことをするくらいなら、中途半端な記載に終わってしまっている時刻表の読み解き方をもっと詳しく解説した方がずっと役に立った気がします。

 

 テツ旅へのスマホの活用とか、60歳以上が使えるおトク情報とか、かなり長年の乗り鉄であるワタクシにとっても有用な情報が盛り込まれているのはよかったですが、少し興味がある人を実際のテツ旅にいざなおうとするんなら「愉しみ方」や魅力みたいなモノをもうちょいていねいに提示した方がよかったんじゃないですかね…