この国は歪んだニュースに溢れている/辛坊治郎

 

 

 元読売テレビのアナウンサーでニュース番組のキャスターとしても知られる辛坊治郎さんが昨今のニュースに絡めて、エッセイ的に語られたモノなのですが、タイトルにあるように、日本のメディアの報道の姿勢について、かなり絶望的な状況であることを繰り返し語られています。

 

 昨今の日本の閉塞感について、メディアだけではなく政治、官僚それぞれについても述べられていて、既得権益層の利益護持のためにがんじがらめの規制を張り巡らし、そういう「守り」の姿勢が本来日本が持つポテンシャルからすれば、あり得たはずのイノベーションを阻害し、いよいよ日本を残念な国にしてしまったことを指摘されています。

 

 さらには本来そういう歪んだ姿勢を糾弾するはずのメディアが政治や官僚に加担して、都合の悪いニュースはスルーするだけではなく、むしろそういう「悪事」に積極的に加担し、広告塔となって国民に「ウソ」を垂れ流しているといっても過言ではないとまでおっしゃれれています。

 

 日本の論調だと、ロシアや北朝鮮の独裁的な状況を異常なモノを見る目で報道されていますが、日本の状況も何らそれとは変わらないんじゃないか!?と嘆き、日本を脱出したいとまでおっしゃっておられているのですが、全くそれを否定できないところに空恐ろしい想いがします…