人は何歳まで走れるのか?/南井正弘

 

 

 コロナ禍で2年くらいレースが中止になったこともあって、急激に走力が低下したこともあって、いつまで走れるのかな!?というギモンを感じつつ走り続けている中、こんな本を見つけたので手に取ってみました。

 

 この本では、冒頭で99歳で現役で走り続けられている方を紹介して、1966年メキシコW杯のマラソン銀メダリストで80代で未だフルマラソンを走り続けている君原さん、大腸がんを超えて走り続けられている金哲彦さんなどの著名なランナーを紹介されるとともに、自身もランナーでありながらランナーを診られているお医者さんやトレーナーの方などに、ランナーの故障について触れられているパートもあります。

 

 「何歳まで走れるのか?」というのはモチロン個々人の事情によるワケですが、それが故障だったり、モチベーションの低下だったりといった様々な障害があるワケで、ここで紹介された方々が如何にそれを乗り越えて走り続けているのか、ということを紹介されています。

 

 割と本格的な陸上経験があって、若い頃から走り続けている人が、走力の低下をキッカケにモチベーションを失って早めに「引退」される方が多い一方、ある程度の高齢から始めた人が長く走り続ける人が多い傾向はあるようで、自分のペースを認識しつつ走り続けることが重要なのかとは思い当たるフシがあります。

 

 またやはりもう一つの大きな要因が故障で、ワタクシ自身も腰に弱点を抱えているので、いつ走れなくなるかの不安はあるのですが、この本ではランナーが故障しやすい膝などを中心に故障防止、故障した場合の対応について紹介されていて、高齢になればなるほどケアは万全を期する必要があるようです。

 

 自分自身、走ることが生活の上でのハリになっている側面が多く、今後、より重要になっていくだろうな、ということもあって、しっかり心身共にケアしながら少しでも長く走れるようにしたいモノです…