町中華の丸かじり/東海林さだお

 

 

 新聞の4コマ漫画の連載などで知られる漫画家の東海林さんの食に関する著書なのですが、町中華をメインにしたものかと思いきや、単に「週刊朝日」に掲載されたモノをまとめただけで、町中華に関するモノは1つだけ、しかも1つ1つのエッセイが空恐ろしいほどクダラない…雑誌の中で1編だけ読むのであれば、クスっともなるのかもしれませんが、これをまとめて350ページも読むのは拷問に近く、こんなものがシリーズ化されていることが信じられない…

 

 例えば、ラーメンのトッピングについて語られたところでは、ネギは麺の上に乗っかってるからいいけど、煮卵はスープに沈んでるから「トッピング」とは言えないんではないか!?など、おおよそ本質的なところからは離れた、くだらないコトバ遊び以下のトピックが並ぶ上に、小汚い絵が添えられるにつけ、激しいストレスを覚えさせられます。

 

 久々に途中で読むのをやめようかという激しい誘惑にかられました。

 

 「週刊朝日」も休刊になりましたが、こういうオヤジ的な(ワタクシもそういうお年頃ではあるのですが…)モノが淘汰されるようになっているということなのですね…