あの日、選ばれなかった君へ/阿部広太郎

 

 

 電通でコピーライターをされていて、東進ハイスクールの伝説的な「今でしょ!?」のCMを手掛けられた方が、自らの経験を自伝的に振り返られて「挫折」の活かし方を語られた本です。

 

 高校時代はアメフトで活躍されて、慶応に進学し、電通に入ったなんて経歴を聞いているとエリートそのものなのですが、この本では中学校時代に友達がいなかったとか、志望校に落ちたとか、アメフトのチームでキャプテンになれなかったとか、電通に入社当初はクリエイティブの方に進めなかったといった節目節目で「挫折」を経験されたということです。

 

 ただ、やはり成果を収める人というのは、そこでクサったり、ヘコんだママにならないということで、それぞれの節目での「挫折」で感じた悔しさみたいなものを忘れずに、リベンジのための努力を重ねたということで、度々コピーライターとしての業界での賞を受けるまでになられたということです。

 

 最近、ここまでストイックに努力を重ねる人って、あまり見なくなっているような気もしますが、こういう人がウカないような状況にならないと、なかなか日本社会全体が再浮上しないような気がしますねぇ…